about

焼け残った記憶を拾い、花を手向け弔う。その過程で生まれでたある一つの結論、ある一つの完成のかたちが、絵画だったり、物語だったりする。2017.12.18 マツウラミオ

013

駐輪場

自宅アパートの横には駐輪用に設けられた三畳ほどの空間がある。アパートの外壁、隣家からせり出した塀、舗道に沿って並ぶ自動販売機三台の背でできたスペースで、不法投棄された自転車やごみが長らく放置されていた。平積みされて山になっていた自転車は先日大家がようやく撤去したが、その脇のごみ溜まりには手をつける気配がなく、休日に私とSの二人で片付けた。空き缶、インスタント類の容器、飲食物の小袋、煙草の吸い殻のほか、未分別のもので膨れたポリ袋、ガスコンロ、鍋、傘、収納ケース、計量カップ、園芸用の支柱、レジャーシート、土嚢袋、衣類など捨てるのに困ったり収集日に出し損ねたようなもので溢れかえっていた。ごみをどけると虫が這い回り、靴で踏みつける。コンクリートの地面は、土埃とごみと降り積もった木の葉が混ざって凝り固まった湿っぽい腐葉土に覆われ、土を竹箒でこそぐと蚯蚓(ミミズ)が出てきた。